あいのり 第438話
「Runner's High」
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メンバーは、貧乏を脱出するため、アンデルセンの生まれ故郷である「オーデンセ」の市民マラソンに参加することになった。参加選手は1300人、優勝すれば、57万円が手に入ると言う。

スタート直後は、ケニア勢を抑え、レスラーただっちが、1300人中、トップになった。

しかし、その後、1.5km地点では、すでに、女性メンバーにまで抜かされ、最下位になっていた。この大会、制限時間の6時間以内に42.195kmを完走すると、記念のメダルをもらうことができると言う。

1時間後、メンバーの中では、レスラーがトップを走っていた。そして、シュレックもメンバー中3位と健闘していた。そして、まぁみんは、好きになっていた、ただっちと一緒に最下位を走っていた。まぁみんは、ただっちに、「先に言ってもいいよ。」と言ったが、ただっちは、「スタジアムまで一緒に行こう。」と言って、付いていくことにした。

2時間半後、は、シュレックを抜いて、メンバー中3位になっていた。は、ほかのメンバーから、自分は、絶対にリタイアすると思われていると感じたため、「姫、すごいじゃん。」と思われるように、自分は、完走を目指していた。完走することで、男性メンバーに自分をアピールするきっかけを作ろうとしていた。

2周目に入ったところで、メンバーのペースはダウンし、歩きだすメンバーも出始めた。まぁみんは、ただっちにリタイアを勧めるが、まぁみんは、「大丈夫、大丈夫。」と言ってリタイアしなかった。その後、シュレックまぁみんと合流した。まぁみんがすでに限界であることを察したシュレックは、カメラマンを呼んだ。シュレックは、「乗るんだったら、一緒に乗るよ。」と言った。まぁみんは、すでに、立つことすらできず、24.1km地点でまぁみんは、リタイアとなった。合わせて、シュレックも、まぁみんをかばうような形でリタイアとなった。

5時間半後、メンバー中トップを走っていたのは、レスラーであった。6時間で完走すれば、記念のメダルが貰える。ゴールのある競技場についた時、時計はすでに5時間55分を回っていた。足の痛みが半端ではなかったが、どうにか3分前の5時間57分で、ゴールをした。メダルを手に入れた最後のランナーとなった。

6時間が経過し、ゴールでは、撤収作業が行われていたが、それでも、走る続ける人がいた。ゴーヤは、励まし合いながら2人で並走していた。は、どんなに時間がかかっても、絶対に完走しようとしていた。いままでに、やり遂げたことは、キャバクラでNo.1になったくらいであったからである。記録7時間12分で、2人は、揃ってゴールをした。

そして、さらに、遅れること、約1時間後、記録8時間10分で、ただっちガーリックがゴールし、7人中5人が完走することができた。

マラソンの翌日は、ラブワゴンの乗降がきついほどの筋肉痛に見舞われた。。。

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2日後には、マラソンの筋肉痛も直り、マラソンで勢いづいたレスラーを誘った。「寿命」の話。レスラーは、頭を打たれるため、平均寿命が短く、53歳くらいで亡くなる人が多いと言う。あの、ジャイアント馬場さんは、長生きと言われているが、それでも62歳である。

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夕食後、メンバーは、今後のことを話し始めた。は、いままでに11個の資格を持っていると言う。それは、就職が目的ではなく、頑張ったと言う証が欲しかったためだと言う。レスラーは、「アメリカで自分を試したい。」と言う。ゴーヤは、「30歳くらいで(家業を継ぐために宮古島の)実家に帰りたい。」

その後、は、「ゴーヤだったら、今まで忘れていた、ピュアな恋愛ができると思う。」と思った。

深夜、は、ひとり、ゴーヤを待っていた。は、ゴーヤの恋愛観を聞き出そうとしていたが、ゴーヤは、あいまいな返事しかしなかった。その後は、特に話題もなく、しばらくして、互いに「おやすみ。」と言って部屋に戻った。

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あいのり #438
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