あいのり 第437話
「計算ずく・・・」
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メンバーは、デンマークの首都「コペンハーゲン」に到着した。ここでは、ヤマジに代わる新メンバーが合流する。15分ほどラブワゴンを走らせると、新メンバーはいた。

新メンバー、ガーリック、千葉県出身、ベトナム語専攻の大学生。元彼を忘れる為に参加。鼻がにんにくそっくりなためガーリックと名付けられた。

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ガーリックがラブワゴンに乗り込むと、男性メンバーの視線は、一気にガーリックのほうへと向けられる。すべての男性にちやほやされたいと思っているは、危機感を覚え、しばらくは、1人の男性にターゲットを絞ることにした。その相手は、レスラーである。

は、レスラーと2人きりになり、キャバ嬢の必殺技と言われている、「家族との仲良い話」を開始した。

必殺技を食らったレスラーは、「あんまり飾らない所もいいし 節目節目にギャップがあるというか そういうのがいいですよね。もう姫しかいないですよね。」と言って、一気に落ちることになった。

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その夜、は、もうひとつやっておきたいことがあった、それは、新メンバー、ガーリックと仲良くすること。キャバクラでは、女の子も味方にするのが大切。売上を争うが上に、仲が悪くなったりすると、自分の知らないところで、「裏で、この子、こう言うふうなんだよ。」などと、自分にとってマイナスなことをお客さんの前で言われてしまうと、自分にとってマイナスイメージになる。でも、あらかじめ女の子と仲良くなって置いて、そういった、マイナスなことをお客さんに言わせない雰囲気にしておけば、自分にとって、マイナスなイメージをつけられる心配がなくなる。

翌日、新メンバー、ガーリックは、ただっちと一緒になった。の話になり、ガーリックは、「姫は、人間的に好き。」と言っていた。

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デンマークの旅では、問題が生じていた。サンドイッチが1000円するのである。他にも、ハンバーガーセットが1000円、卵10個700円、電車の初乗り450円、とにかく物価が高いのである。よって、この日の昼食は、パン1個だけ。。。

そこで、貧乏な7人は、ゴミ箱から空き缶を集めることに、空き缶をスーパーなどに持ち込むと、お金がキャッシュバックされるのである。

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そんな中、まぁみんただっちが一緒になった。ヤマジに気を遣っていままで、あまり2人きりになれず、久々に2人きりになったが、ただっちの歩く速度が速く、まぁみんはついていけなかった。おかげで、2回もつまずき、足をくじいてしまった。

その後、まぁみんシュレックが2人きりになった。途中、アイスクリームに目がいくが、貧乏旅行中、「目に毒。」まぁみんは言ってしばし我慢した。シュレックは、まぁみんと歩幅が一緒でとても歩きやすかった。まぁみんは、「シュレックと一緒にいて、居心地が良かった。のんびりペースがめた楽だった。」と言った。

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この日、メンバーがやってきたのは、「オーデンセ」の街。ここは、有名な童話作家、アンデルセンの故郷である。彼の生家は、現在、博物館として現存しており、世界各地で翻訳された、彼の童話が展示されている。彼の人生は、決して平坦なものではなく、容姿が醜く、「デンマークのオランウータン」と言われ、70年の生涯、結婚することなく過ごした。

そんな姿に、共感したのが、シュレックだった。シュレックは、アンデルセンと、身長も、足のサイズも全く同じであった。そして、顔が不細工なところも。。。

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貧乏旅行をしているメンバーは、この日は、テントで野宿しなければならなかった。は、「無理。」と言って泣き出してしまった。

翌日、メンバーは、街の体育館に行った。そこでは、体育用品の展示会が行われていた。ふと、オレンジのにおいがして、空腹のメンバーは、無料で食べられると言うこともあり、食べた。すると、店員が、フルマラソンの参加を勧めてきた。1位になれば、賞金57万円、前夜には、パスタ食べ放題と言うこともあり、全員、参加を決めた。それは、総参加者プロ選手も含めた1300人によるものだった。

そして、マラソンはスタートした。。。

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あいのり #437
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