ブータンに夜が来た。
隼人と
さくらが2人になった。
さくらは、1人考え込んでいた。
隼人は、
さくらが気になり始めていた。
隼人は、
さくらが最近、疲れているのではないかと思った。しかし、
さくらは、
隼人に相談するようなことは、何もしなかった。
翌日になっても、
さくらの表情は、浮かなかった。夕食後、ついに、重い口を開いた。
さくら、
「今まで楽しい旅ありがとうございました。ここでラブワゴンを降ります。」
他のメンバーは、諦めが早いのでは感じていたが、本人が考えて決めた結果だった。
隼人が後悔がないことを確認。決意が固かった。
さくらの旅は終了した。
リタイア後の、ラブワゴン内では、
ゆーみんがひたすら涙していた。
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タイ・バンコクの病院に入院中の
浅ちゃん。リタイアを宣告されていたが、
「もうハッキリ言います。ぶっ倒れるまでやらしてもらえないですか?」。復帰の意志は固い。
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さくらがリタイアした翌日、
ゆーみんを
ハッシーが誘った。
ハッシーは、
ゆーみんの目が常に挙動不審であることを指摘した。すると、
ゆーみんは?
「彼氏、どうやったらできんの?」と、
ハッシーに聞いた。
ハッシーは、
「ゆーみんなんてな、すぐできそうなもんだけどな。だって顔なんかカワイイじゃん。」
ハッシーは、
ゆーみんに、自分に自信を持つことと教えた。
ただ、
ゆーみんにしてみれば、すごく、難しいことであった。
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その日の夜、
創太は、物思いにふけていた。自分は、最先端技術で素晴らしいデザインの橋を造る事を夢見ていた。しかし、ここにある橋は、昔前の技術で造られた粗末な橋。自分の考え方を180度ひっくり返された。最新技術だけでは、人を幸せにできないことを知った。
そして、
創太は、
りぃに告白を決意した。
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1人、告白場所に待つと、
りぃがやって来た。
創太は、告白を始める。
創太、
「持ってあげたでしょ。その時素直にありがとうっていうかうれしいっていうようなね。あの日からずっとりぃの表情がねすごい気になってたのよ。で、表情が気になってたはずが日を重ねるごとにりぃ自身を気になるようになった。で、その、りぃの笑ってる顔がすごい大好きでその顔を見てるとね、今の自分の中にある気持ちを正直自分と向き合った時に自信がもてたし何よりもこの旅で一番りぃの事を見てきたのは俺だって言い張れる。本当に。悩みもいっぱいあると思うし不安なところもいっぱいあると思う。いくらでも守りたいと思うし助けてやりたいし今のりぃが好き。これからのりぃを見ていきたい。それだけだよ。チケット渡します。はい。気持ちが100じゃなくていいよ。50でも60でも全然かまわないよ。また明日。はいよじゃあね。」
その日の夜、他のメンバーにも告白が伝えられた。
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