あいのり2 セカンドシーズンスタートSP
「ヤマジに恋人を作ってあげたいツアー in 箱根」 (後編)
←前編 * 後編
レストランで出されたのは、恋のラッキーカラー、「ピンクのカレー」

ヤマジ「どんな味するんだろう・・・。」

正式な名前は、「シーフードと箱根西麓産野菜の“恋のラッキーカラーピンク”カレー」

ヤマジ「いただきます。」
ちゃむ「おいしい。」
キーパー「甘そうだったけどね、見た目。スパイシー。」
ちゃむ「一人で来る気持ちもわかる。恋が出来ますようにって。」

ヤマジ「キーパーは旅中は大学生で今は社会人になったもんね。」
キーパー「頑張ってますよ。」
ちゃむ「スーツでね。」
キーパー「スーツで。」
ヤマジ「スーツ姿、見たいな。」

ちゃむ「私、いい人知ってる。」
ヤマジ「ホント?」
ちゃむ「紹介しようか?」

続いて登場したメニューは、
スペシャルカクテルの、「トゥルーラブ」(通常のメニューにはない特別注文)。
ストローが2本付いている。

ヤマジ「飲む? 一緒に。」
キーパー「最初はいいよ。」
ちゃむ「やーれ、やーれ。」

そして、ついに・・・。

ヤマジ「近づきましたね、あればっかりは。正直、かわいかった。」

--------

続いてやってきたのは、「箱根神社」
敷地内にある、「九頭龍神社 新宮」が日本で有数の縁結びの神社。

向かっていると、変なおじさんがいた。ゴリラーか?

ゴリラーと言えば、プロレスラーで、ヤマジに怒られ続けた。2人目の恋愛サポーターとして参加。

キーパー「髪伸びたよね?」
ゴリラー「伸びたし、染まった。」

4人は、九頭龍神社で参拝。

--------

30分後、「箱根クラフトハウス」へ、やってきた。

ちゃむ「体験工芸館?」

陶芸コーナーでは、ろくろを使用して、自分の好きな形の陶器を作ることが出来る。
この陶芸体験がカップルの共同作業として大人気。

ヤマジは、こんなことを言っていた、「さりげなく、手を繋ぎたい。」

意外と難しく、息を合わせないと、簡単にぐちゃとなってしまう。

キーパー「早く来い。」

まさかのキーパーからの誘いに、ヤマジ、にやける。

ついに、2人の手が触れあった。

ヤマジ「ちょっと、ドキッとしましたし、でもうれしかったですね。」

--------

あたりも暗くなった。
ラブワゴン車内で、

ヤマジ「まさか、キーパーと夕飯食べた後、露天風呂でも入るのかなぁ、混浴で。」

溢れだしてくる妄想。抑えることで必死。
30分後・・・。

やってきたのは、「夢ごこちの宿 月の花 梟」
和と洋が織りなす、ラグジュアリーな空間。
高級食材を使った夕食。
泊まれるのは、1日4組のみ。大人の隠れ家的旅館。

ちゃむゴリラーは、ここでお別れ。ここからは、2人きりで行く。

この宿は、一人一泊37,000円。1LDKの部屋。
広々としたリビングは、解放感たっぷり。
奥には、備え付けの露天風呂。天然温泉かけ流し。
泊まったカップルが良くゴールインするという。

ヤマジは、部屋についている露天風呂で2人で入るのが夢だった。

ヤマジ「これだけ暗いと考えが暴れだしちゃうので・・・。もう夜になっちゃった、これからまだ先があるってなると・・・。」

ついに、ヤマジの妄想が制御不能に・・・。

ヤマジ「ちょっと、着替えちゃおう。」

ヤマジが浴衣に着替えると言い出した。
5分後、

ヤマジ「本格的な浴衣だった。」
キーパー「髪も結んだの?」
ヤマジ「うん。なんとなく。」
キーパー「着心地は?」
ヤマジ「なんか、久しぶりに着た。」

夕食が準備された。

キーパー「ここでシャンパン来るとは思わなかった。」
ヤマジ「お酒弱いから、ジンジャーエールで割ろうかな?」

ヤマジ「お疲れ様。」

2人で乾杯。

キーパー「何から手を付けていいか分からないね。」

食事後、いいムードの2人。

ヤマジ「部屋で密室で2人きりっていったら、変な事、想像しちゃいますよ。」

酔いが回ってきた、ヤマジは、超密着でキーパーと添い寝。

ヤマジ「酔いざめに露天風呂に入ろうかな?キーパーはどうするの?」
キーパー「!」

キーパー「俺も後から来るからさ。」
ヤマジ「本当に来る?」

ヤマジは、一人、露天風呂へ・・・。

キーパーは、部屋で硬直し、動けない・・・。

30分後、

ヤマジ「キーパー」

結局、キーパーは、来なかった・・・。

--------

ヤマジ「最後に何か言ってました? キーパー。」
スタッフ「楽しかったと言ってました。」
ヤマジ「もし、何かのご縁があればと思ったんですけど。」
スタッフ「何がいけなかったんだと思う?」
ヤマジ「何なんでしょうね・・・。シャンパン飲まなきゃ良かった。」

残念ながら、ヤマジの彼氏プロジェクトは、失敗・・・。

(完)
←前編 * 後編