あいのり 第177話
「特別な友達」
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[お断り] : このページは、2003/08/20 に行われた、川嶋あいの渋谷公会堂コンサート以降に作成・アップロードされたものです。
(更新日 : 2009/04/30)

子供たちと別れた後、ラブワゴン車内は、宮ケンミッシェルが隣同士になっていた。宮ケンミッシェルは、先ほど会った子供たちの様子を語り合っていた。そして、ミッシェルは、宮ケンの夢について「あなたは、すごい才能を持っているわ。どこにいっても成功するわ。いつか夢は叶うわよ。」と言った。宮ケンは、「彼女と話していると、すごくドキドキするような人生が待っていると思う。」と感じた。

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翌日、ガチャピンは、「宮ケンの旅がもうすぐ終わりそう。」と感じていた。
その日の午後、宮ケンガチャピンを呼び出した。宮ケンは、ガチャピンにお礼が言いたかった。「ガチャピンは、俺が一番、感情を出していた人だと思うし、それに対して、ガチャピンは言うときは言ってくれたし、だから、いろんなことに気付けたし、ガチャピンは、自分の弱さを見せれるところ。」
それに対して、ガチャピンは、「弱さね。タイミングだよ。何事も。」と言った。
ガチャピンは、鐘を発見する。この鐘は、2回鳴らすと、「永遠の友情」、3回鳴らすと、「永遠の愛」を誓い合えるという。ガチャピンは、2回鳴らした。

その日の夜、宮ケンは、ミッシェルに告白するため、ラブワゴンへ。チケットの受け取りは拒否した。

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告白場所で一人待つ宮ケン、その時、ミッシェルが来た。宮ケンは、「話したいことがあるんだ。」と言って、そばに座らせ、告白を始めた。
「君が俺に将来の話を聞かせてくれて恋愛についてもミッシェルの強い心と明確なビジョンをとても俺は尊敬している。俺は君と一緒にいたいんだ。ずっと、ずっと、ずっと・・・。俺は日本人。君はフィリピン人。距離は遠いかもしれない。でも問題ないよ。」それを聞いたミッシェルは、「本当にうまくいくと思うの、あなたは、日本にいて学生、私は、フィリピンで働いている。」宮ケンは、「俺の夢は君が一緒にいてくれれば叶えられる。それに君の夢も支えたくて。俺はフィリピンに残りたい。君をもっと知りたい。俺はこの国で作品を作ったり人に絵を教えたりするよ。俺は世界中のどこだって行ける。君が行く所なら。私はミッシェルを愛しています。アイラブユー。」と言った。

ミッシェルは、突然の告白で戸惑っていた。

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運命の朝、空を見ると、雲がハート形をしていた。ほどなくして、ミッシェルがやってきた。宮ケンは、「君に話した俺の気持ちは変わらない。」と言った。ミッシェルの返事は、「あなたは夢の事とか将来や家族について話してくれたよね。私も自分の将来とか私自身についても色々話したわ。あなたとはたくさんの事を分かちあってきたわ。すべてよ。一緒に過ごした時間、すべて。あなたの事を心から思ってる。宮ケンガスキ。でも愛じゃない。特別な友達。あなたはすごく誠実だしあなたの気持ちが本物だというのも分かってる。本当に本当にごめんなさい」

ミッシェルは、「宮ケンの人生を左右してしまう決断が重すぎた。宮ケンは、ニューヨークで夢を叶えて欲しい。お互い、夢が叶った時、また会えたら。」と思った。

宮ケンと別れた後、ガチャピンは、「特別でしたね。フィリピンに入ってからキラキラしていて人のこと思いやれて、見てて羨ましい反面、かっこいいみたいな。最高の男したね。」宮ケンを振り返った。

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あいのり #177
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