シマは、この日も、
尾崎豊を歌いながらラブワゴンに乗っていた。インレー湖で舟に乗り換え、湖に浮かぶ
「インダー族の村」へ向かった。彼らは、外敵から身を守るために、高床式の住居を建てている。
メンバーは、
ドライバーの友人の家を訪ねた。メンバーは、ここで、インダー族独特の舟の漕ぎ方を教わる。彼らは、片足漕ぎで、ぐんぐん舟を進ませていった。
シマは、舟をこぎながら、先日の
栄子の言葉を思い出していた。
「変に格好をつけるから、ダメなんだよ。」
シマにあの頃の青春が戻り、片足漕ぎを挑戦してみることにした。
シマは、
「思い立ったら、すぐ行動。」と思った。
インレー湖の帰り、
シマは、
スタッフからカメラを借りて、
栄子とともに行動した。
シマは、
「栄子がついてきてよかった。」と言った。
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翌日、ラブワゴンはさらに北上するが、道はどんどん悪くなり、思うように移動ができなかった。仕方無く、近くで泊まることになった。
翌日、日本語を教えているお坊さんがいるとのことで、訪ねてみることに。ここの生徒は、日本への留学、日系企業への就職をめざして、勉強している。僧侶は、
「漢字テストがある。」と言うことで、メンバーも挑戦してみることになった。
ミャンマーの生徒5人と、あいのりメンバー5人で勝負する。合計点が高いほうの勝ち。出題レベルは、日本の中一レベルの問題である。
ミャンマーの生徒は、100点、100点、86点、76点、72点の合計434点であった。
日本のあいのりメンバーは、まず、
りぃは、100点、
栄子も、100点、
創太は、2問間違えて92点、
シマは、76点、
ハッシーは、さらに低く、64点。合計432点でミャンマーの生徒に負けてしまった。
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予備校生の
りぃは、今の自分は、自信もなく、夢も口にすることができない。
「何のために大学に行くのか?」、
「大学に行って何をやりたいのか?」分からなかった。
帰りのラブワゴンの車内で、
りぃは、
創太に話しかけた。
「大学さぁ、みんな遊んでいるの?」と
創太に聞いてみた。
創太は、
「遊ぼうと思えばいくらでも遊べるし、勉強しようと思えば勉強できる場所だよ。」と言った。これだけでは、まだ目標を見つけることはできなかった。
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そのころ、
ソーディーカは、黙々と一人修行を続けていた。
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メンバーは、テニスコートにやってきた。
シマは、学生時代、テニス部に所属していた。
シマは、
栄子にテニスを教えている。すると、
創太がやってきて、
「勝負しようぜ!」と言ってきた。
しかし、試合中、
創太が打ったボールが
栄子の目を直撃した。
シマがすぐにレストランで氷を調達して、当たった部分を冷やす。
その日の夜、
シマの提案で、豪華なデイナーをとった。その席で、
シマは、がん飲み。
栄子に、
「エロオヤジみたいだよ。」と言われる。でも、
シマは、
「今日はね。ホントにうれしいの。だから自分を祝いたい。」と言って、酒をやめようとはしなかった。
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