ミャンマーを走るラブワゴン、この日は、
「メイッティーラ湖」に向かった。
車内では、大学院生の
創太と
りぃが2人で受験勉強について話をしていた。
創太が、
「勉強は楽しくやっているの?」との問いに、
りぃは、あまり楽しくやっていないような感じだった。
「受験だけのための勉強かよ。」みたいな感じだった。
創太は、
「りぃは、色々悩んでいる。」と感じた。
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その夜、
シマが
スタッフ部屋にきた。
栄子にプレゼントを贈りたいようだった。日本だったら、色々なものがあるのだが、ミャンマーだと限られている。すぐには分からず、男性部屋に戻ると、気分晴らしに、
ハッシーと、裸で踊りをした。
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翌日、ラブワゴンは、古都
「バガン」を目指した。その車内では、
栄子の隣に、
シマが座った。
シマは、
栄子の手指にあるミサンガに気がついた。貧乏旅行の中、メンバーは、ミサンガをつけることで、友情の証としていた。
シマは、まだ1個もミサンガをつけてもらっていなかった。
その夜、
シマは、ミサンガを作ってみることにした。しばらく作っていると、停電が起きたが、それでも、2時間後、完成した。
ミャンマー式カフェで
栄子を呼び出した。
シマは、
「ミサンガをつけたかたんやん。」と言って、
栄子の指につけた。しかし、
栄子には、小さすぎたようで、指に痛みを感じた。
シマがそうこうしているうちに、ミサンガは、ちょっと汚れてしまった。
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ラブワゴンは、
「バガン」に到着した。到着後、夕食をとっていると、突然、
ソーディーカこと、
浅ちゃんが帰ってきた。はしゃぐメンバーをよそに、
浅ちゃんは、冷静だった。
浅ちゃんいわく、
「気持ちの整理は、つけてきた。」。
「諸行無常」、
浅ちゃんは、仏門での修行の中で、すべての出来事は、絶えず変化しており、過去にとらわれ過ぎても意味がないことを悟ったのである。
浅ちゃんは、
サキとの事を思い出に変えてあいのりの旅に戻ってきた。
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翌日、メンバーは近くの寺院で思い思いの時間を過ごした。その時、
シマが離れ、近くに止めてあったラブワゴンへと向かった。
「栄子が好きです。」。
栄子に告白するため、日本行きのチケットを貰いにきた。
遺跡にて、
シマは、
栄子を待つ。すると、
栄子が現れた。
シマは、告白を始める。
「あいのりに参加してさ、1億2千万分の7とか言ってさ。すごい確率でさ、7人が集まったよね。この間の湖の時にはな・・・話したよね。あの時に自分がどうあるべきなのかどうあったほうが良いのか適切に栄子は言ってくれてそんなことを教えてくれた栄子にお礼がしたいなと思って。今まで一度もやったことがない、ミサンガを編んでみようかなとか思ってね。なかなか考えが古くてさ、こんなこと大の男がやってられるかとかさ、そんなこととかすごい固定観念があってさ。でもそれを栄子に渡したかったったっい。うっん〜。言葉にできない表現とかことっひょひょう表現をこっことひょんん? すぅー。いつまでも何歳になってもさ恋っていうのはさ若葉マークがついてるよね。すごい不器用であんま言葉にできんのやけど、よう聞いとけよ。栄子ー、日本に帰ろう。じゃ俺行くな。これ傘置いとくけん。雨ふったらさしんしゃい。」
栄子は、ただ、びっくりした。
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