あいのり 第431話
「小悪魔アゲハ」
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ヨルダンでと、梅男がカップルで別れ、落ち込んでいたシュレックであったが、ほかのメンバーに支えられて、リタイアせずに今後も旅を続けることになった。

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メンバーが次に向かった国は、あいのり90カ国目、「キプロス共和国」。地中海の東側にある島国である。この国では、まず、男女各1名ずつの新メンバーが合流する。

最初に合流するのは、男性新メンバー。10分ほど走ると、新メンバーはいた。
レスラー、28歳、現役プロレスラー、得意技は、垂直落下式パイルドライバーである。合流するとすぐに、ゴーヤを実験台にして技の実演を行おうとしていた。

続いて、女性新メンバーが合流する。
、23歳、現役キャバクラ嬢、趣味は株のデイトレード、趣味で稼いだ金は、ざっと2000万円ほどである。

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新メンバー合流後は、歓迎会が行われる。その歓迎会で、は、キャバクラのような接客でただっちになれなれしく接する。ヤマジは、はじめのうちは、幸せいっぱいといった感じで、ただっちを見ていたが、ただっちが次第に、のペースに乗せられるようになると、ヤマジは、怒りがこみ上げてきた。

その夜、ヤマジは、スタッフ部屋で、「キャバ嬢にデレデレする男は、大嫌いです。」と言い放った。

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翌日、メンバーがやってきたのは、「海中ケーブ」と呼ばれる、断崖にやってきた。10メートルほど下は、海である。この場所でダイブすることが、観光客には、大人気らしい。そこで、男性メンバーも挑戦してみることになった。
レスラーゴーヤが普通にダイブすることができたが、ただっちは、すぐに飛ぶことができなかった。しかし、女性メンバーの声援により、飛ぶことができた。
その後、泳げないはずのヤマジも飛ぶと言い出す。彼女は、泳げないため、もしものために、下に男性メンバーが待機する。そして、ヤマジがダイブをしたとき、一番最初に手をつかんでくれたのは、レスラーのはずだったが、ヤマジは、手を振り払い、ただっちの手をつかんだ。結局、最初に手をつかんでくれた人は、ただっちということになった。

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その夜、ホテルのプールサイドで、ヤマジただっちが2人になった。その場所で、ヤマジは、ただっちに聞いてもらいたい話があった。それは、ヤマジのあそこが「破れちゃった。」という話。それは、ちょうどダイブをして水面に着地する瞬間だった。なんと、ヤマジの初体験は、人ではなく、海水になってしまった。
聞いていたただっちは、ショックであきれ果ててしまった。

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翌日、ドライバーの案内でやってきたのは、ドライバーの友人宅、この家の奥さんは日本人で、山梨県出身。2人の息子も日本人がつけるような名前である。このご主人の奥さんの出会いはイギリスであったが、2人は、日本でもイギリスでもなく、キプロスで生活することを決めた。それは、キプロスが、月収20万円以上で犯罪歴がなければ誰でも移住できてしまうからである。当然、MCの久本さんや今田さんの老後の生活の場にもぴったりの場所である。

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この日、ラブワゴンは、山間の道へと進む。やってきたのは、「トロードス」
キプロスは、ワインの名産地で、お店では、すべてのワインを試飲できる。そこで、ワインを使って、新メンバーのによる、キャバクラごっこが始まってしまう。そのキャバクラごっこに真っ先にはまったのは、ただっちだった。あまりの盛り上がりように、ヤマジは、本気で、ただっちのことが好きと考えるようになってしまっていた。

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あいのり #431
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