ブータンを旅するラブワゴン、この日やってきたのは、
「ワンデュポダン」という街。ここでは、二毛作が盛んで、一年中、畑仕事に追われている。
メンバーは、
ドライバーの友人の家に寄らせてもらった。ここでは、TVはもちろん、掃除機も洗濯機もない。
掃除は、ヤクと言う動物の毛で作ったほうきを使う。洗濯は、わきに挟んで使う、1人手洗い器を使うが、
りぃいわく、
「難しい。」
昼食は、松茸のフルコースだった。これには、メンバー全員大満足だった。
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昼食後、ブータンの生活について、家族が話し始めた。
「ブータンは、なにもない国ですが、とても幸せです。TVや冷蔵庫がほしいと思ったことは一度もありません。むしろ、それを誇りに思っています。」
ブータン国王は、国民総所得(GNI)の向上よりも、国民総幸福(GNH)の向上を目指した。自分が幸せだと思う国民の数を増やそうとした。
それが功をなしてか、年間犯罪件数は日本の1/1000以下に抑えられている。
その夜、ホテルにて、
創太、
「これだけ発展している国アメリカ、ヨーロッパ、日本を見て“まだゆっくりやっていこう”みたいな考え方…。便利さも分かってるけど、その分それを使う恐ろしさも分かってる。」
隼人、
「ブータンはテレビが無いからこうやって皆でしゃべって楽しい会話があってコミュニケーションとって、家族といる時間はブータン人の方が多いしだからああいう笑顔もでっど思うな。そんなお父さんになりたいです。」
これを聞いて、
りぃは、あらためて、
創太よりも家族を大切にする
隼人を想いなおした。
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翌日、
創太は、
りぃの隣に座った。
創太は、
りぃの気持ちを知らない。
創太、
「りぃはな、年上と付き合った方がいいと思うわ。いや、男は精神年齢低いやろ! 多分りぃとおれ丁度いいんちゃうかな。」
この日、
創太は、さらに、
りぃへの想いを5ページに渡って記入していた。
内容は・・・、
<bluckquote>“りぃのカワイイところ。
(1) 18才のわりにはよく考えしっかりとした自分をもっていること
(2) ありがとう・うれしいが簡単に言っている様で心に響くこと。口だけでなく目で言葉にするから
(3) ドキドキした時目がまるくなって言葉にならないところ
(4) 鼻は少し上向き幅がやけにせまいところ
(5) 唇はすごく薄いところ
(6) 歯はまっすぐのびている
(7) 前歯2本は少し斜め前にでているところ。
それが全部かわいく見えてしまうんだから好きって…ふ・し・ぎ。”
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その日の午後、メンバーは、村人に付いて行くと、お風呂があった。こともあろうが、女性メンバーのいる前で、男性メンバーは全裸に。女性陣ドン引き・・・。
男性陣が入った風呂は、熱湯だった・・・。
とくに、
ハッシーの全裸を間近で見た、
ゆーみんは、ますます、引いてしまった・・・。
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その日の夕方、
ゆーみんと
ハッシーが一緒になった。
ゆーみんは、異性と2人きりで話しするのは、初めてだった。
ハッシー、
「どう、慣れた感じ?」
ゆーみん、
「んっ!?」
ハッシーが気を遣って・・・。
ハッシー、
「ごめん、聞き取りにくかったね。」
ゆーみん、
「聞いているようで聞いていなかった。ごめん。」
ハッシー、
「天然ぼけなの。」
ゆーみん、
「そんなんじゃないよ。」
ハッシー、
「つかみづらい部分あるよね。」
ゆーみん、
「ごめん、そうかもしれん。」
ハッシー、
「悪い意味じゃなくてだよ。」
かみ合わない・・・。
ゆーみんも、どうしていいのかわからなかった・・・。
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翌日、村を歩いていると、
創太は、あることに気づかされた。
「技術は人を幸せにするものだと思っていた。でも、ブータンでは、技術は便利にするだけで幸せは生まない考え方だ。」
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この日の午後、
りぃと
隼人が2人きりになった。
隼人、
「何か地元みたいで。」
りぃ、
「なんか、隼人としゃべってたらなまりが出てきそう。」
隼人、
「地元さいっときは普通になまってんだべ?。なんて。」
2人は、そのまま、
「なまり」の話で盛り上がる。
すると、空に虹が見えた。
りぃ、
「あっ! 虹!」
隼人、
「うぁ、本当だ。」
隼人、
「やばいなこれ〜。。」
りぃ、
「すごいしか言えない、超キレイ。」
りぃの日記、
「りぃは隼人が好き。」
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翌日、野原にて・・・。
隼人と
創太が2人になる。
創太、
「ぶっちゃけ、男メンバーどう?」
隼人、
「うん。最高だね。」
男メンバーの話から、過去の恋愛の話へ・・・。
創太、
「今まで、どのくらい付き合ってきた?」
隼人、
「4年半。」
創太、
「それ、すげーわ。」
隼人、
「まあ、本当にイイ女なんだけど。」
創太、
「いや〜本当に恋愛してるな。」
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翌日、メンバーは、畑仕事を手伝うことになった。
作業は、2人1組で行う。
りぃは、
隼人と一緒になった。
それを見ていた、
創太は、
「楽しそうなりぃを見ていると俺も幸せ。」と思った。
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