ブータンを旅するラブワゴン、メンバーは、1件のお寺に到着した。
「チミラカン寺」と呼ばれるこの寺は、女性がお祈りをすると、幸せになれるというブータンでは有名な寺である。
ここでは、名乗りを上げた、
りぃがお祈りをしてもらうことに。
お祈り中は、目を開けてはならないとされている。僧侶がお経を唱え、取り出したのは、鋼鉄で出来た、
「おちんちん」のような形のもの。それを、頭にのっけたり、ほっぺたや胸に押し付けたりした。笑いが止まらない男性メンバー。
りぃいわく、
「冷たくて・・・、気持ちよかった。」
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帰り道にも、壁に描かれた、
「おちんちん」を発見した。ブータンでは、
「おちんちん」は、
「ボー」と呼ばれ、魔除けの象徴として深く信仰されている。いたるところに見ることができるほか、女性用のアクセサリーとしても見受けられている。
メンバーは、
「ボー」作りにも挑戦してみた。しかし、なかなか始めることが出来ないメンバーがいた。
ゆーみんだった。
「なんともいえへん形や・・・。」
さくらは、
浅ちゃんの回復を願って作っていた。
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その日の午後、雨が降り出したため、屋内でトランプをして遊ぶことになった。
最下位は、
ゆーみん。罰ゲームとして、
ゆーみんの顔に、
ハッシーが、
「ボー」を落書きした。
りぃ、
「ひど〜い。かわいそう。」
さくら、
「最低」
すると、
ゆーみんがキレた。マジキックが、
ハッシーに炸裂した。以後、笑顔が戻らなかった・・・。
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翌日、
創太と
ゆーみんが2人になった。
創太、
「少しは慣れてきた?」
ゆーみん、
「・・・・・・。」
創太、
「まだ、慣れねぇよなー。」
ゆーみん、
「う〜ん、やっぱ慣れへんかな〜。」
創太、
「本当いい旅なんだけどなーいろんなことがあるから。出会いも多いし別れも多いしそのたびに感情が動いて、それで“あー俺ってこんな人間だったんだ”って思う部分結構あるよ。まあ色々悩みを抱えてきてるとは思うけど無理しないで。」
ゆーみんは、うまれて初めて男性に励まされた。
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翌日、
ゆーみんと
創太が2人貴理になり、
「眼球」の話で盛り上がった。
ゆーみん、
「ハッシーは眼球に興味があるようだ・・・。」
翌日の午後、広場にて、
創太と
りぃの2人がバスケットボールをしていた。そこに
隼人が加わった。
りぃ、
「うまいね。」
その後、
創太と
りぃが2人になる。
創太、
「最近の俺ってどう?」
りぃ、
「笑ってるよね。」
創太、
「でしょ!」
りぃ、
「でも、りぃはあんま変わってないかも。」
創太、
「でも、最近のりぃ結構好きやで。」
りぃ、
「じゃあ笑おう。」
創太は、まだ気づいていない・・・。
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翌日、メンバーが街を歩いていると、盆踊りを教えている日本人の女性がいた。その女性は、青年海外協力隊としてブータンの子供たちに体育を教えるため、1年前にこの街にやってきたという。メンバーが見学したのは、中学1年生のクラス。ブータンでは、学校に乳がする年齢がまちまちのため、11歳から20歳まで幅広い年齢の人がいる。
さくらがここにきて大変なことを聞いてみた。
先生、
「寂しいですね。ビールを飲みたいと思って買いに行くと、生徒の家だったりする。“ミスがお酒を買っている。”とか“一人で飲むの?”とか言われる。」
りぃ、
「自分の考えがおろかに思えてしまう。色んなことに圧倒されっぱなしだ。」
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翌日、
ハッシーが一人いると、先生がやってきた。
先生、
「お一人なんですか?」
ハッシー、
「俺は一人で、今2人じゃないですか? 記念にラブワゴンの中で乗って、5分くらい話しません?」
ハッシーは、先生をナンパした。
ハッシー、
「先生の家は、すぐ近くなの?」
先生、
「すぐです。」
ハッシー、
「今日、明日とか先生自体は、食事できないの?」
先生、
「いや、そんな、いけません。公共の電波で!」
ハッシー、
「先生、マジで大人気よ。」
先生、
「ありえ〜ん。」
その後も続いた・・・。
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そのころ、
りぃは、
隼人と2人になっていた。
隼人、
「なんかこの旅来てよ、色んなもの見っべ。日本と違う全然違うべしゃ。だから先生とかすごいよね。オレ役たってんのかな誰かの?」
りぃ、
「何で? そんなこと考えちゃうの?」
隼人、
「たまにな。俺はもう自分のことをしゃべったから、今度はりぃの番です。」
りぃ、
「何をしゃべったらいいんだろう・・・。」
隼人、
「ない。まだ18歳だもんね。」
りぃは、
隼人が自分を恋愛対象にしていないことを知った。
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タイ・バンコクで入院中の
浅ちゃん、検査の結果、
「デング熱病」であることが判明した。以前同じ病気でリタイアした、
ゆっきーとは別の型で、絶対安静が必要となった。
医師、
「これ以上、旅を続けるのは無理です。」
浅ちゃんは、まだそれを知らない・・・。
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