あいのり2 第2話(その2)
「混乱」(後半)
バングラデシュを旅するラブワゴン、北へ向かうこと400km、やって来たのは、「ディナジプール」。この村は、バングラデシュの中でも貧しい村の一つ。住民の多くは、農業にいそしむが、ほとんどが土地を持たない使用人で、収入は、ダッカのスラム住民よりも少ない。
ここには、2010年3月に完成した、「国際協力NGOアイラブワゴン」(代表 : 川嶋あい)と「あいのり募金」が共同で建設した、7校目の「あいのり学校」が存在する。
あいのり学校に通う生徒の一人は、牛小屋の横の壁もドアも無いスペースに住んでいた。これから、わずかな牛の乳を売りに出掛ける。これが彼の仕事。街に繰り出して、2円で売れた。
翌日、あいのり学校へ。外観は、ラブワゴンと同じピンク色。教室は5部屋、真新しい机と椅子、校庭には、ピンク色の滑り台とブランコがある。生徒は、5歳〜12歳の141人。
この日は、国語(ベンガル語)の授業を見せてもらった。バングラデシュの識字率は60%だが、この学校の生徒は、全員読み書きできるという。
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翌朝、ラブワゴンにて、あさみがコバっちの隣に座った。
コバっち、「もし結婚したらどんなタイプのお嫁さんになる?」
あさみ、「仕事バリバリやるより家にいたい。」
コバっち、「家にいて」
あさみ、「家のことやりたい。」
コバっちは、あさみのつらい過去も聞いていた。
それは、あさみが高校1年生の時、父親が胃がんにかかり、入院、そのまま血液まで転移してなくなってしまった。立ち直るのに6年かかったという。
さらに、自分はおとなしい方で、あんまり友達は作らなかった。
コバっち、「(日記)昔のつらい話をしてくれてほんまにありがとう。あさみの事めっちゃ守りたい!!」
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翌日、ドライバーと街に出た。見かけたのは、屋根つきの自転車。これは、「リキシャ」と呼ばれ、日本の「人力車」が語源。タクシー代わりとして使え、1kmあたり10円で乗れる。
ヤマジは、でんじと、川平が、コバっちよりも先に、あさみと乗り込む。
ゴリラー、「これ絶対、左に傾くわ・・・。やべえ! (車に)ぶつけた!!! ごめんなさい。」
以外にも運転は難しい・・・。
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翌日、ラブワゴンがやって来たのは、「ブルバリ」。ここで、コバっちに寒気が、急な発熱もあり、ホテルで横になってもらう。原因はわからず、38.2℃の高熱と嘔気で起き上がることもできない。
さらに、この後、メンバーには、間もなく新メンバーが合流することが告げられた。新ルールを回避するには、ラブワゴンの席を1つ空ければいい、つまり、誰かが告白すればいい。新メンバーが男性か女性かは、夜の12時に連絡が来るという。
ヤマジ、「間違いなくもし新メンバーが女子だったら、いなくなるのは私だろうなって・・・。」
ゴリラー、「選ばれたとしても、笑顔で帰るわ!」