日本からの新メンバーが男性か女性かは深夜12時に日本から電話で連絡が来るようになっていた。
もしも深夜12時までに、告白者が現れない場合は、新メンバー合流と同時に一人、強制帰国となる。
午後11時・・・。
スタッフ部屋では、告白を希望するメンバーをずっと待っていた。
スタッフ、
「こんなに来ないもんですかね」
ディレクター、
「う〜ん。」
メンバーの部屋では、今回帰国させられるのではないかと不安がいていた。
男性メンバーの部屋では、
ゴリラー、
「ふぅーはぁー」
コバっち、
「きついな〜マジで。ほんまに無理。」
ゴリラー、
「どうしよう・・・」
でんじ、
「女子、大丈夫かな?」
川平、
「まだ泣いとるかな?あいつら。」
女性メンバーの部屋では、
ちゃむ、
「もし男の子だったら選ばなきゃいけないんだよね」
あさみ、
「う〜ん、たぶん、むこうも。はぁ。はぁ。」
ちゃむ、
「理由がないからな。難しすぎる」
ヤマジ、
「もし、もし男子だったらだよ?もうここ数日ずっと、コバっち、ほんと体調悪そうだったじゃん」
ヤマジは、とりあえずの強制帰国候補として、体調不良の
コバっちをあげていた。
あさみ、
「自分の中では、ゴリラーかな。」
あさみは、強制帰国候補として、
ゴリラーをあげていた。ほかのメンバーとは、結構会話をしているが、彼だけは、あまり会話をしたことがなかった。
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深夜12時、告白希望のメンバーは現れなかった。
スタッフ部屋の電話が鳴った。おそらく、日本からの電話だろう。
ディレクター、
「新メンバー決まりましたか? (性別は、)どっちですか?」
プロデューサー、
「新メンバーは男です。」
新メンバーは、男と判明した。したがって、女性メンバーは、一人、ラブワゴンから強制帰国されるメンバーを1人、選んでおかないとならない。
スタッフは、そのことを伝えにメンバーの部屋に向かった。
女性メンバーの部屋にて、
ディレクター、
「告白者はいませんでした。新メンバーは男子です。」
ヤマジ、
「うちらが、一人リタイアする男子、決めるってことだよね?」
男性メンバーの部屋にて、
ディレクター、
「告白者はなし。新メンバーは男子。」
川平、
「つ〜・・・まじか、う〜わ、わ〜」
でんじ、
「てことは女子が選ぶ・・・」
女性メンバーが男性メンバーを選ぶこととなる。
ゴリラーは熱で休んでいる
コバっちのところへ。、
コバっち、
「どした?」
ゴリラー、
「いや、新メンバー男子です」
ゴリラーは、自分が強制帰国になるのではと不安だった。
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女性メンバーの部屋では、ラブワゴンから降りてもらう男性メンバーを決める話し合いをしていた。
3人は、まず、男性メンバーとの思い出を語ることにした。まずは、
でんじ。
あさみ、
「頼れる。」
ヤマジ、
「いつも前に出てって、みんな引っ張ってくれるよねえ。」
あさみ、
「気遣ってくれるし」
川平は?
あさみ、
「ムードメーカー。」
ヤマジ、
「いっつもなんか」
ちゃむ、
「元気にしてくれる」
あさみ、
「気遣ってくれるし」
コバっちは?
あさみ、
「コバっち。あさみは話しやすい。うん、優しいし」
ヤマジ、
「なんか、なんて言うんだろ、なんか。関西弁あたし、関西弁大好きだからさ〜」
最後に、
ゴリラーは?
ちゃむ・
あさみ、
「とりあえず、やさしい」
ヤマジ、
「やさしい。ちょっと無口だけど。でもさ、最初あんまりにも酷かった無口がずいぶんと自分から、しゃべってくれるようになったよね。これからまだ成長を期待したい人だよね。」
みんないいところがあって、決められなかった。
その後、3人は、
ゴリラーの話になる。
あさみ、
「ゴリラーは成長していると思うの。でも、しゃべってくれる人が好きだから・・・。」
ヤマジ、
「まだまだ無口で、あの、他の3人はさ、明るくてムードメーカーだけど、1人だけちょっと。まだまだ無口だし、ゴリラーのとなりに座ると、90%以上は寝ちゃってるんだよね。」
ゴリラーには、緊張感が欠けていた。長々と話しても仕方がない。3人の意見は一致し、強制帰国者が決定した。
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午前0時15分、
コバっちが今できることは?
コバっちは、
あさみに一目ぼれをしていた。ただ、
川平というライバルがいた。自信がなかった。
コバっちは、
ゴリラーの元へ行った。
コバっち、
「帰りたくはないやろ?」
ゴリラー、
「そうやな」
コバっち、
「例えばこれでさ、残れるとするやん。どうゆう形か分からんけど。残れたとして、なんか変われる気する? 後悔しないようにできるか?」
ゴリラー、
「後悔しないように頑張りたい・・・変われるように頑張る・・・」
コバっち、
「え?」
ゴリラー、
「頑張る・・・」
その後、
コバっちは、散歩をするとのことで、
ゴリラーの元を去った。
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コバっちが向かったのは、
スタッフ部屋だった。
コバっち、
「もう決定っすか?」
ディレクター、
「ん?」
コバっち、
「今から決定すか? 今から・・・告白するってなったら、できることなんすか?」
ディレクター、
「時間はもう過ぎてるよね、正直いってね。」
コバっち、
「僕とか、ま、他のメンバー、ゴリラー以外のメンバーは、いうたら彼女もおったことあったし。恋はやろうと思えばできるメンバーなんすよね。でも、ゴリラーは、それができなくて本気でしたくて来てると思うし。ここでアイツは、アイツを帰らせるわけにはいかないなと思って。うん、絶対。変わって欲しいし、アイツは、絶対。だから俺も、勝負したいっすね!勝負して、どうなるか分からんすけど。」
ディレクター、
「あさみに対するは気持ちはどうなの?」
コバっち、
「やっぱり好きですよ。ただ、まだ、す・・・想い、自分のこととかもあんまり言えてないし。むこうのことも聞けてなかったんで、なんか、あと2,3日あったらな〜て感じすね、マジで。ほんまに。でも好きな気持ちは変わらないっす!告白します!させて下さい!!」
ディレクター、
「頑張るか!」
ゴリラー、
ディレクターに自信と勇気をもらった、
コバっちは、その後、ラブワゴンに向かうこととなった・・・。