あいのり2 第3話(その2)
「38度5分の男」(後半)
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深夜2時、あいのり2初の告白、コバっちは、ホテルの裏で、あさみを待っていた。

あさみ「おまたせ。てか、お風呂入っちゃった。」

あさみがやってきた。入浴後、すぐに呼びだされたらしい。

コバっちは、告白を始めた。

コバっち「俺、こう今までの恋愛は、まぁ・・・うん・・・なんか、考え方も子供やったしなんか、よく分からんかったよ。恋愛自体。もちろんその時はめっちゃ好きやねんけど。やっぱ実際、日本におったらさ、あんな裕福な国やったら、つらい時さ、あの、助けてくれる。つらい時一緒に、こう、おれるのがホンマの夫婦とかであってさ。なんか、前の恋愛は、こうつらい状況になったら、別れたり。そんなやって。俺、ここ来て良かったんは、やっぱ毎日がつらくてさ。毎日しんどくてさぁ。その中で、恋愛できたらたぶん、そうそうのことじゃあ・・・な? 離れないと思うし。で、俺がそう思ってて。こう、この旅で、気になってたんが、あさみで・・・」

コバっちは、チケットを差し出した。

コバっち「見たことあるやろ?一緒に帰れたらいいです。」
あさみ「ありがとう。」

あいのり2、初の告白が終了した。

あさみ「びっくりしました。なんか、好きですって言われても短すぎるから。日本にいるときの恋愛と一緒なんじゃないかなって思っちゃって。あんまり中身を知ってもらえないで好きって言われても、結構長く続かないって思っちゃってて。だからあいのりに出て、一緒にずっと結構すごして、中身を知ってもらいたくて、参加したいって思ったのもあったから・・・もしかしたら一時の感情の高まりとかかな?ってすごい思って。でもなんかその、嬉しかった。」

午前4時45分、そのことは、ほかのメンバーにも伝えられた。
また、これにより、メンバーの強制帰国は、なしになった。
全員の緊張の糸がほぐれた。ちゃむは、その場で泣き出した・・・。

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あいのり2、初めての運命の朝。

あさみを待つ、コバっちのもとに、あさみがやってきた。

コバっち「あの、このバングラデシュ来てから。やっぱ、暑さと、湿気と。辛い食べ物と。しんどかって、つらかって。で、この国のやっぱり、見たくない現状とか一緒に見てきて。でも、そん中で、日本の 家族より日本の人たちより、すごい良い笑顔と、すごい家族愛と。愛情とか、見てきて。で、そこで、やっぱりあさみの頑張ってる姿とか、やっぱ見てて。あさみとやったら、まぁお互いつらくなった時、助け合えるかなぁと思ったし。だから、そこまで、こうやっぱり、あさみ言ってたように、ちゃんと長く自分を知ってからって言ってたけど、正直そこまで、めちゃくちゃ長い旅ではなかったけど。すごい一日一日、1時間1分1秒が長かったし俺はもう満足。これで。だから、あとは、一緒に、笑顔で日本で帰れたら嬉しいです。」

あさみの出す答えは?

あさみ「昨日すごい、突然すぎて。びっくりして。もうちょっと、色んな経験もここでしたいって思ったし、コバっちの事、完璧に全部、全部は無理だけど、もうちょっと知りたいって思ってたから。すごく悩んで。頭真っ白になっちゃう。ふふふ。でもね。自分にだけ優しい人って、だめなの自分。どんなに優しくても、ほかの人とかにも優しくして、気を遣ってくれる人が良くて。最初は分からなかったけど、なんか見てたりとかしてて。すごい、なんか誰にでも気を遣ってるって思って。なんか優しい人だなって思った。コバっちが1人で帰ったとしても、きっと、きっと後悔するって思った。100パーセントで帰りたいって思ったんだけど、これから一緒に帰って、もっと色んなことを知りたいって思う。あさみも大好き。」
コバっち「ん?」
あさみ「一緒に日本に帰ろう?」

あいのり2 初めて(あいのりからの通算45組目)のカップルが誕生した。
コバっちあさみ、おめでとう。

あいのり2相関図#3-3

5人となったラブワゴンは、先に進んだ。この後、男性メンバーが合流する。

あいのり2相関図#3-4

その夜、スタッフは、コバっちから預かっていた、ゴリラーへの手紙を本人に渡した。そこには、こう書かれていた。

ほんまに一緒に旅できて楽しかった。ゴリラーはやさし過ぎなところが、みんな好きやで。2人でいっぱい話して筋トレしたな。このメンバーでゴリラーが一番好きやったで。1つ約束してほしいことは、自分の一番誇りに思えるところを、自分の一番のところをピカピカに磨いて。とりあえず、やってみよう。絶対シケた顔で帰ってくんなよ。ゴリラーが恋してほんで告白してカップルになったら俺とあさみはめっちゃ嬉しいから。ゴリラーひとりになっても負けんなよ。ほんまありがとな応援してます。コバっちより


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