コバっち、
あさみと別れて5人になった。
この日、ホテルの前では、
ヤマジと
でんじが2人になった。
金庫番をやっていた、
でんじは、今まで、メンバー全員分の食事を1人で買いにいっていた。しかし、今回は、それを
ヤマジが手伝い、ポイントアップを狙っていた。
通りには、大量の人。怖い、
ヤマジは、ドサクサにまぎれて、
でんじと腕を組む。ただ、実際に独活を組めたのは、5秒ほどであったが・・・。
その夜、2人は、再び一緒になる。
ヤマジ、
「でも、あたしもさぁ。30才になったら、でんじみたいになれるかな?」
でんじ、
「なる必要ないじゃん、別に。」
ヤマジは、
でんじに憧れを持っていた。自分が成長できる人と一緒にいられたらと思った。
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翌日、ラブワゴン車内で、腕の毛の話になった。
ヤマジの腕に産毛がたくさん生えているのを見て、
でんじは、
「ちゃんとワキ毛とか剃ってる? 剃んなきゃダメだよ。」と言った。この発言が後に、
ヤマジの感情の変化につながってしまう。
その夜、あの発言の後、泣きそうになったことを、
スタッフに伝えた。実は、女性であっても、腕の毛を産毛の状態から処理している人は少ないとのこと。また、産毛の段階から処理をしてしまうと、後々、毛が濃くなってしまい、絶えず処理し投げればならなくなるとのこと。
ヤマジは、
でんじが自分のことを嫌ってほしいのではないかと思った。
ヤマジは、
でんじを恋愛対象から外し、
川平に的を移すことにした。
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翌日、男性新メンバーが合流する。これで、メンバーは6人となるが、欠員となっている女性1名は、
あさみのカップル帰国と言う予想外の自体(本来は男性メンバーを1人強制リタイアさせるためのメンバー補充)のため、手配出来ておらず、男性のみの合流となる。
メンバーは、列車の駅のホームにいた。ここから、
「シャンタハル駅」行きの列車に乗り、到着した駅にいる新メンバーと対面する。
「シャンタハル駅」に到着すると、窓越しの反対側のホームにダンボールを掲げた日本人の男性の姿があった。新メンバーと判断した5人は、反対側のホームへと向かう。
新メンバーは、
キーパー、22歳、埼玉県出身、東京農業大学在学中。趣味は、サッカー。
でんじは、早速、好きな女性のタイプを聞いてみた。
キーパー、
「元気でおしゃべり。あとは、できればショートカット!」
残念ながら、
ヤマジ、
ちゃむともにショートカットではなかった。2人、
「散髪いくか?」
今後、合流する女性新メンバーに期待しようか?
新メンバーに最初に興味を示したのは、
でんじから距離を置いた、
ヤマジだった。
ヤマジは、ラブワゴン車内で、
キーパーに質問。25歳の姉がいること、大学では、食品の流通関係の勉強をしていることを聞き出した。
5分後、
ちゃむと
ヤマジの席を交換し、
ヤマジと
キーパーが隣同士になった。
その後、
でんじは、
ヤマジを適当にからかっていじり始めた。
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公園にやってきたメンバー。
ヤマジは、
ゴリラーと2人になった。
ヤマジは、
でんじのイジりが怖いことを打ち明けた。冗談では受け止められなくなっていた。
ヤマジは、恋愛対象でない、倍と仲間に言われる、
でんじと2人きりの時に言われるくらいならまだいいが、これから恋愛する空間にある、
ゴリラーや
川平の前で言われてしまうことが悲しかった。
ヤマジから見れば、
でんじは、でしゃばっているだけで緊張感なしだった。
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メンバーは、
「ボグラ」の街に到着。
ゴリラーは、
コバっちとの約束を胸に秘めながら、ほかの女性メンバーの荷物を持っていた。
その日の午後、
ドライバーが、メンバーを一人の女性の元に連れて行った。その女性の職業は、
「テレフォンレディー」。自分の携帯電話をほかの村人に貸して報酬を得る仕事である。いわゆる
「人間公衆電話」。彼女も以前は貧しい生活をしていたが、この仕事を始めてからは、生活が安定したと言う。