あいのり2 第4話(その2)
「再びプールサイドで」(後半)
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バングラデシュの経済発展の鍵は、携帯電話が握っていた。
そのことについては、経済評論家でもあり、「ホンマでっか!?TV」にも出演中の「もっともろれつが回っていない評論家」としても有名な、門倉貴史先生に解説を頂く。

門倉先生、「世界では毎日4万人もの人々が貧困や飢餓で死んでると言われています。貧しい国は、アジアやアフリカで多いのであるが、この問題を解決するために、先進国は、経済援助して手を打ってきた。でも、現在、まだ解決していません。それを実践したのが、ムハマド・ユヌスさんという銀行経営者。彼は、マイクロクレジットと言う仕組みを唱え、ノーベル平和賞を受賞した。マイクロクレジットと言うのは、小口融資のことで、貧しい人に無担保でお金を貸すこと。融資先の対象が女性が中心で、金銭感覚がしっかりしていて、借りたお金はきちんと返すという感覚があるため、返済率は97%を達成しています。マイクロクレジットの融資を開業資金にして、テレフォンレディーと言う仕事が生まれた。農村部は、携帯電話はおろか固定電話もあまり普及していなかった。」

門倉先生、「携帯電話により、今までは、ひとつの村でだけでビジネスを行うことが主流だったが、ほかの村にもビジネスをすると言うことで、ビジネスチャンスが広がった。最近では、ほかのアジアの国やアフリカにも広がっている。最後に、氏の言葉を紹介しておきたいと思います。」

人はお金を稼ぎ出す機械ではない。人間は利己的であると同時に他人のために何かをしたいと願う生き物である。あなたたちが世界を変えたいと願えば必ず実現できる。


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昼食の際に、キーパーの様子を見て、辛い食事も甘い食事もだめなことがわかった翌日、ラブワゴン車内で、隣同士になったのは、キーパーヤマジだった。

会話をしているうちに、キーパーは、今まで、タメの人としか付き合ったことがなかったと言う。姉よりも年下を希望していると言うことで、ヤマジは、セーフだった。

その夜、ヤマジは、スタッフに、キーパーをどういう風に呼び出したいかを聞かれた。

ヤマジいわく、「おーせと袋ローが、エジプトで告白した時みたいに。向かい合いたいですね。」

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昨日のホテルが、停電ばかりで困ったメンバーは、この日、旅の資金に余裕があったため、少し格上のプール付のホテルに泊まることにした。

その夜、プールで事件が起こることになる。
月の光を受け水面がゆらゆらと怪しい輝きを放つ静寂に包まれたプールサイドにヤマジがいた。あの時と同じシチュエーションで・・・。

ヤマジは、でんじに呼び出されてプールサイドにいた。

でんじは、ヤマジをイジってしまったことを謝った。
切り替えの早い、ヤマジは、「気にしてないよ。」と言った。
機嫌が直ったヤマジは、「プール入る? わたし、この下どんな格好してるか知ってる?」

ヤマジは、持ってきた下着(ブラ2枚、パンティー3枚(互いの枚数が違うのもいつものこと・・・。))をすべて洗濯に出してしまい、下に着るものが水着しかなかった。

でんじも上半身裸になった。プールには、2人一緒に飛び込むはずが、実際に入ったのは、ヤマジだけ。

でんじ「ふふふふ!! ヤマジ〜!」
ヤマジ「ばか〜!!」
でんじ「足届くっしょ? 泳げんじゃん」
ヤマジ「ばか、もう、でんじ! ばかでんじ! ばか、降りて来い! 降りて来いでんじ〜」
でんじ「どう?気持ちいい?」
ヤマジ「気持ちいいけど、ばか〜。」

その後、ヤマジは、スタッフ部屋へ。

ヤマジ「はははははは。ムカつくんだけど。あたしの顔って、どんな顔してました? ニヤついてました? あ〜悔しいな〜。あんなに嫌いだったのに。なんでしょう、なんであたし、数日前あんな大嫌いって言ってたんだろう? 大嫌いって言ってたけど、その頃から好きだったんですかね。プールサイド呼び出されて、コロっといったな、あたし。」

ヤマジは、ころっと、でんじによりを戻してしまった。

あいのり2相関図#4-4

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