あいのり2 第5話(その1)
「理不尽な女」(前半)
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バングラデシュを走るラブワゴン、この日は、「ジョムナ橋」を渡り、首都「ダッカ」に向かっていた。

ダッカに着いた夜、メンバーは、街を探検、串焼き屋を見つけた。今まで、カレーばかりを食べてきたメンバーにとっては、久々のカレー以外の食事だった。

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翌日、川平ヤマジの異変に気付いた。ヤマジは、久々にメイクをしていたのである。

ヤマジ「地味に・・・」

先日のプールサイドでは、でんじに、「すっぴんで来い」と言われていた。ヤマジは、今回、浮いていたつけまつげは着けるのはやめていた。

ヤマジ「つけまつ毛はほんとに依存しちゃってて。誰に言われても絶対取る気はなかったんですよ。それが、もうだって荷物極力少なくしてるあたしが、つけまつ毛だけは多めにもってきましたから。絶対にきらしてたまるもんかって。つけまつ毛と接着剤だけは。それをでんじの一言で、あっさり取っちゃったんですからね。あんなに大事にしてたつけまつ毛、あっさり取っちゃったんですから。すごいですね、でんじの言葉って。」

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その後、ヤマジは、ドライバーさんの誘いで、とある霊媒師のもとへ。この霊媒師は、死者の魂の力で、恋を自由に操れるという。

霊媒師、「君はすでに素敵な人と出会っているね?彼の名前は何だい?」
ヤマジ「でんじ。」
霊媒師、「では彼の気持ちが君に向くようにしようか」
ヤマジ「どうやって?」
霊媒師、「簡単だよ。私に任せなさい。」

そして儀式が始まった。
神聖な鹿の角でヤマジの頭からつま先まで願いをかけ、ヤマジの体の色んな所に息を吹きかけた。そして、霊媒師は、ポケットからゆでたまごを取出し、自分で食べた。すると、霊媒師が卵を産んだ。地面に落ちた卵を取り上げ、霊媒師はこう言った。

霊媒師、「半分を君が食べ、半分を彼が食べる。そうすればその恋は成就するだろう」

ヤマジ「何時の卵か分からない、一度地面に落ちたたまごなんて、でんじに食べさせられません。」

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その夜、旅の資金が浮いているので、お酒を解禁した。一番盛り上がっているのは、川平。そんな彼をじっと見つめる女性メンバーがいた。ちゃむだった。

川平は、以前の恋愛について語っていた。

川平「さ〜マジ緊張したん、ファーストキス。俺んち来たんよ。」
でんじ「中3の時?」
川平「ちゃ、中2、中2! 夕方5時ぐらいね。向こうカマハンの自転車で来て。で、うしろこうやってあがって。」
でんじ「ヤンキーじゃん」
川平「俺が迎えに行ったんよ。部屋来ました。なんか俺ら付き合って何ヵ月経つねって言っとって、チューしない? みたいな感じになって。こうやっておったんよ。こうやって。ソファーがあって。そういう話になって。こうやって」
ちゃむ「くっはははは!」

この日のちゃむの日記には、

ちゃむ「(日記)明るくてみんなを笑わせてくれて優しくて。一番目で追っちゃってるのは川平だわ。」

ちゃむの恋が始まった・・・。

あいのり2相関図#5-1

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