でんじと別れた夜、
キーパーが、
スタッフ部屋にやってきた。彼の意中の相手は、
ユイ。しかし、彼には、悩みがあった。
ユイといえば、グラビア等で活動するアイドル。自分はと言えば、只の、時折、おなかがゆるくなる一般人である。男性にとって、アイドルとの恋愛は、敷居が高いものと考えられている。
キーパーは、
ユイに何をしたらいいのかわからなくなっていた。
スタッフ、
「何かをしてあげるとかってのは当然ね。特別扱いしないとね、伝わらないから。」
特別扱いすること。
キーパーは、その後、部屋に戻り、身支度を始めた。トータルコーディネート9,980円で決めた、
キーパーは、
ユイを呼び出した。
キーパーは、まだ、
ユイに話していなかった、就職が内定していること、そして、今後の人生計画を話し始めた。
彼の考えた、人生生活は、
ユイを引退させない。自分は、堅実な仕事で家庭を安定させて、
ユイには、引き続き、アイドルでいてもらう。
その後、
ユイは、
「嬉しいですね。押して押して押して押して押して欲しい! あれが素だったら素敵だなとは思います。」と言っていた。
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翌日、新メンバーが合流した。
タッカン、23歳、大阪府出身、ファッション業界で働く。将来の夢は、ベンチャー企業を立ち上げること。
前向きで攻めの強いメンバーが入ったことで、あせりを感じたのは、
キーパーである。もしも、
タッカンの矢印が、
ユイに向かったら、大ピンチになると悟ったからである。
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合流後、
タッカンは、
ユイの隣に座った。そして、
ユイは、不思議な宇宙話を始めた。すると、
タッカンとは、宇宙話がかみ合っているようである。話も弾んでいる。後ろで、ただ聞いているだけの、
キーパーは、ますます、焦りを見せるようになる。
さらに、その後行われた、歓迎会で、
タッカンの好みの女性は、不思議ちゃんで、自分から告白したい派であることがわかった。
キーパーは、確信した。
タッカンは、恋敵であることを・・・。
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ハカマイが出来上がったころ、
「愛してるよゲーム」が始まった。誰かに向かって真顔で口説き文句を言わなければならないというこっ恥ずかしいゲームで、言われた人は別の相手に愛の言葉を囁く。思わず笑っちゃったら負けとなり、罰ゲームを受ける。
結果、罰ゲームを受けたのは、2回連続で、
ゴリラーだった・・・。
歓迎会終了後、
ハカマイは、じゅうたんにねぞべって、体をくねくねしながら、じゅうたんに描かれているベンガルタイガーに、愛を囁いていた・・・。
ユイが、
「不思議系」ならば、
ハカマイは、
「くねくね系」?!
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翌日、
キーパーと、
ユイが2人きりになる。ここで、
キーパーは、焦っているがゆえに、更なる墓穴を掘ってしまう。
キーパーは、新ルールを意識して、自分が強制帰国にならないように、積極的になっていたと誤解を招く発言を
ユイにしてしまったのである。
それ以降、2人の会話は、かみ合わなくなってしまった・・・。